DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件[小説]

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

ライトノベルに分類しよう思ったけど、ライトノベルはレーベルで定義するのが一番てっとりばやいので。

Lがキラを追う前に、アメリカでLが解決した事件のお話。本編ではちょっとしかでなかった南空ナオミがLの助手役としてメインに登場、L並みに、というよりLより遥かに活躍している、もとい出番が多い。キラが登場する前の話なのでデスノート自体は出てこないが、デスノートに関連する設定を使っていたところは上手い。それ以外には物理的にありえない設定はなく、犯人あて、方法あて、動機あてのミステリー。西尾維新らしさがあるのはやはり犯人の動機だろう。色々理屈をこねて犯人の動機を説明するくだりは、こんな動機普通の人間じゃありえねぇと思うのだが、狂気した天才ばかり出てくる西尾維新の世界ではありえるのである。