あやかしよりまし[フリーゲーム]

風邪を引いてしまい、せっかくの休日中をほとんどベッドの上で過ごした。久遠の絆を少しプレイしたものの頭が朦朧として一時間ほどで挫折。最近の不規則な生活が原因だろうか。独り暮らしという環境の変化も遠因かもしれない。


FORTRANを習いはじめた。物理の実験やらで数値計算をするためのプログラムを書く練習。一番印象に残ったのはコンピュータならどんな計算も正確な値を吐き出すと思っていたのに、そうではないらしいということ。メモリの容量の関係上、近似値になるようだ。もっともマスマティカとか、他のソフトやプログラミング言語では無理数のような値でもそのまま近似せずに計算できるものもあるらしいが。


あやかしよりまし

最近プレイして面白かったゲーム。普通の人には見えない妖怪を認識できる姉弟と、彼らをとりまく妖怪たちの話。物語は、彼らのところに一人の座敷わらしの女の子がやってくるところから始まる。座敷わらしはよくいわれる、住み着くとその家に幸福をもたらす、という妖怪だ。このゲームにおいても座敷わらしという設定は似たようなもので、彼女は人と人との縁を結んだり切ったりすることで、家に住まう人々に幸を運ぶ。彼女が姉弟のところへやってきたのは、前に住んでいたところの人たちが海外に行ってしまい、行き場を失ってしまったから。そこで妖怪を見ることができる姉はお金もうけがしたいから、などと嘯いてその座敷わらしの女の子を連れてくる。彼らは普段から妖怪とともに暮しているので、妖怪の一人や二人増えたところで全然構わないのだ。ついでにいうと、悪い妖怪から身を守るために護衛となる妖怪を飼っている。自分の姿を見ることのできる新しい住人に出会い、座敷わらしの女の子はいたく喜び、姉にはお金の縁、弟には新しい友人の縁を結ぼうとする。物語の主人公は弟の方なので、この新しい友人の縁、そして座敷わらしの女の子という新たな住人が契機となって、物語が動き出す。作中、姉弟と座敷わらしの女の子とのお互いへの思いやりが様々な場面で描写されていて、ときにはお互いを気遣うばかりかすれ違いが生じてしまったりもしてなんともいえない気持ちになる。もう一つ、主人公の新たな友人との関係にも注目したい。その子もずばり女の子なのだが、彼女には秘密があって、それがあとあと姉弟と妖怪の物語に絡んでくる。ごちゃごちゃ書いたが、恋愛要素をとりいれ、教訓要素を除いた「もっけ」というのが一番適切な説明かもしれない。