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ゼロの使い魔〈10〉イーヴァルディの勇者 (MF文庫J)

読了。今回も捕われのお姫様を救出するという、王道もなにも超ど真ん中、直球勝負のお話。この作者、今までの後書きを
ずっと読んでいるとわかるのだが、全く衒いがない。とにかくエンターテイナーとして読者に娯楽を提供したいという意図
が伝わってくる。本編よりも砕けた文で、勇者はこうでなくちゃ、ヒロインはこうでなくちゃ、王道の展開だけど好きな人
は好きだよね、という感じで。はい、好きです。

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

床屋に行く前にそこで読むためにふと手に取った一冊。いわゆる倒叙もの。探偵役にじわじわと追い詰められてゆく緊迫感がよかった。しかも探偵役は犯人と昔恋仲になりそうなところまでいった関係というのが面白い。犯人は事故に見せかけた
密室殺人を実行するが、場を上手くコントロールして密室の中に長時間誰も入らせないよう画策する。どうして部屋の中に入らせないのか？犯人がはじめからわかっているため、終盤に明かされる犯行動機がこの物語のサプライズ要素である。
犯人の性格を考慮したとしても、殺害動機としてはちょっと弱いかな、と思うけど、まぁでもこういう動機もあるのか、と
感心もした。

あ、ちなみに私もコレ、いつも財布にいれて持ってます。

無頼の掟 (文春文庫)

このミス２位という帯があったから買ってみたのだけれど、これミステリなのか・・・？犯罪小説ってあまり読んだことないけど、なかなか面白かった。犯罪者といっても、仲間のためには命も賭けるし、女には優しいし、無法者のなかでも自分なりの矜持を持った主人公なのでついつい応援したくなる。解説者がラストシーンを明日のデリンジャーを予見させる、書いてたけどなるほどなぁ。。。私は真っ先にレオンを思い出した。