地獄少女[アニメ]

地獄少女 1 [DVD]

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地獄少女。一話だけ見たことがあるのだけれど、ずっと視聴している友人いわく同じようなパターンが続くそうだ。恨みを晴らしたい人を地獄に落とすには、死後自分も地獄に落ちなければならない。現世利益を求めるのならそれもいいかもしれないが、地獄少女閻魔あいちゃんが言うことが本当であるならば死後の世界があるということになる。となれば、現世で一時的に報われるよりも、それよりはるかに長い、もしかしたら永劫かもしれない死後の世界での安泰を望むのも一つの選択だ。死後に待っているものが完全な無であるならば、現世利益だけを徹底的に追求するのが最良の策だが、現世利益を求めた瞬間、同時に死後の世界の存在が明らかになってしまうという構造が地獄少女の面白いところだ。しかしここで注意したいのは地獄少女が示唆したのは地獄の存在だけであって、天国があるとは一言も言っていないところだ。(私は全部視聴していないのでそうでないかもしれないが、地獄少女はたぶんあったとしても天国のことなど語らないだろう)天国があるのならば死後そこで永劫安穏に暮らせるだろうが、あるいは天国などなく、地獄行き以外の人は転生するとなると話は違ってくる。転生するとおそらく全世の記憶を保持していないだろうから、地獄に行かない限り死後の世界は無いと言ってもいい。そうなると現世利益を求めたほうがいい。ただ、求めてしまうと死後に永劫の苦しみが待っている。そのジレンマが面白い。今の苦しみと後の苦しみをどう天秤にかけるかだが、たいていの人は自分の死などかなり先のことだから、今の苦しみを取り除きたいほうに傾くのも無理はないかもしれない。なにせ、その苦しみは天に助けを求めたいほどの苦しみで、自分ではどうしようもないものだからだ。

「極楽浄土には行けず」とあるそうなので、天国は存在するみたいですね。じゃぁ少しの我慢我慢。


幸い、私には今のところそこまでの苦しみはない。無くはないが、それは人への恨みから起因するものではないから地獄少女には解決できないだろう。ただ、地獄少女に会って、わら人形に結ばれた赤い糸をほどくことなくもっとも恐れ多い罪を犯したい誘惑にはさからえない。その娘を寝取ったら、どんな地獄が待ってるだろうか?多大なリスクをおかしてでも手に入れたい、というより、禁忌だからこそ、地獄少女の不可侵の領域に入り込みたいという誘惑が生まれてくる。



ようするに能登かわいいよ、能登