天気予報など全く気にかける習慣がなかったので、いつも通り大学からの帰り、雨にふられて歩いていたら見知らぬスーツをきた社会人らしき方が傘をゆずってくれた。返すあてがないと一度お断りしたのだが、その場所の歩道の欄干に明日にでもかけといてくれたらいいとこのこと。せっかくの善意を断るのもどうかと思ったので、あまり遠慮せずにお借りした。こんな善意むき出し(ひょっとしたら何か裏があるかもしれないが、それは下衆の勘繰りというものだろう)の人は久々に会ったので、嬉しさよりも驚きのほうが強かった。天気予報もチェックしないし、コンビニで傘を新たに買うのもしぶる吝嗇な私に一方的な非があるのに。非常に申し訳ない気分だった。明日お礼の言葉を一言そえて、欄干にかけるとしよう。今日はなかなか良い日だ。